南海トラフが来る前に

次なる、大地震のために、阪神大震災の直後から、備蓄し続けて来た。
あれから23年が経ち、人々の記憶から薄れてゆく悲劇。
しかしながら、あれ以来、日本の各地で命を奪われる災害は、忘れる事なく襲って来ている。
ここ一年は、テレビの報道番組で、南海トラフ関連の番組が定期的に報道されている。
万が一にも、Xデーが分かっていても、日本のテレビは決して言わないのである。
言えば、逃げ惑う人達が混乱して暴動が起こるからである。
だから、その日が必ず来ることをテレビが発信し続けている。
私達は気づかねばならない。
震度8クラスの大地震が来たら、本当にどうなるのかを。
耐震設備も、ビルの屋上も、避難所も、何の役にも立たないかもしれない。
津波地震より怖い。
SF映画のワンシーンのように見た東北地震を忘れはしない。
大きな橋も、山も、家も、ビルも、そして人間が木の葉のように流されたことを。
南海トラフが必ず来ると思う人は、今いる場所が、本当に安全なのかを考えて欲しい。
避難所に逃げ切れるのか、そしてその避難所に行けば生き延びれるのか?
「どこにいても一緒!来たら来た時!」
と、言う人もいるが、
「我が子や我が孫がどうなってもいいの?」
と言いたい。
日本に生まれた運命だからとは思いたくない。
「絶対危ない、助からない場所」
に住んでる人は、安全な場所に引っ越して欲しい。
親が代々残した家だとか、仕事はどうするだとかは、命さえあれば必ず生きていける。
現在の私が住んでいるところは、芦屋の駅近ワンルームであり、海の近くではないがそれでも、ギリギリライン。
伊丹には、竹林のある平屋の一軒家があり、古いが阪神大震災に耐えた本宅がもう一軒ある。
そこには、食料品、飲料水、医療品、衛生用品、電気のいらないストーブなど生活必需品がすへて用意されて、その上井戸水がある。
いつの日か、Xデーが来た時には、誰かを救えるかもしれないと、コツコツと備蓄して手放さずに来たのである。
歳をとり、今の場所はすこぶる便利で機能的、離れがたいが、南海トラフが来る前に引越しすべきかを考えている。
うまく行けば、たくさんの命を守れるかも知れない。