魂が、途方に暮れている

何処の家庭にも、

人には言い難いほどの、

苦労や不幸が、起こっている。

 

一見、幸せそうに見える家系も、

深く、関われば、

ドラマのような事実を、

聴くことがある。

 

「あの優しそうな旦那さんが?」

「立派な息子さんが?」

「孫もいるけど、会えないの?」

 

貧困層」の人達は、

不幸の上に、生活苦が重なり、

まずは、

現実的な、家、仕事、収入確保、

で、最低限の見通しが立つ。

 

「富裕層」の人達は、

暮らしに支障がないので、

少し、紗がかかって、

輪郭がぼやけてしまう時がある。

 

出来事事態は、

非常に、不幸ではあるが、

他人事のように、

何層もの心模様が重なり、

玉ねぎを、剥いていくように、

核心に、たどり着けないのである。

 

最後には、

「色々あるけど、お陰様で」

「もっと、不幸せな人と比べたら」

豊かさと引き換えの、諦めがある。

 

本心を話そうとしない、

今ある生活を、離そうとはしない、

「助けてほしい!」

と、素直な言葉が言えない。

 

「地位、名誉、お金」では、

悲しみや苦しみは、代えられず、

魂が、途方に暮れている。