ぐったり疲れの出る、
蒸し暑い一日の、終わりが来た。
昔とは暑さは、違うが、
若い頃から、
灼熱地獄の街中に、
もろともせず、働きに出ていた、
食事さえ用意しとけば、
何をしても、OKの夫だったので、
朝、
全ての家事を済ませ、
冷蔵庫はなんでもありの、
居酒屋もどき。
夫は、
都合よく「何もせん人」
出したら出しっぱなし、
片付けもしない。
私にすれば、
好都合の夫であった。
いらん事してもらうより、
仕事から帰れば、
猛烈に、動き回って、
私の思い通りに、片付ける。
若いママ達が、
「パパ、手伝ってよ!」と、
不器用な夫に、強要するが、
何さしても、遅かったり、
汚かったりで、
イライラしながら、指示命令。
夫婦喧嘩しても、
「貴方に、何か、迷惑かけてますか!」
と、開き直れる、
きつい奥さんと、40数年、
何にも言わずに、あの世に行った。
今夜の満月は、
月と地球が、
最も、近づく「スーパームーン」
雨の止んだ空を見上げて、
昔を思い出し、
「ありがとう」ではなく、
「ごめんなさい」
と、囁いてみよう。
今から思えば、
「亡き夫」も、
なんでも出来るが、可愛げのない妻に
うんざりであったと思うと、
今になって、深く反省。
「パパお願い!」
「こんなん、出来ない!」
と、言えばよかったかは、
年代が違えば、疑問も残る。