忘れがちな「他所の国」

秋を追いやって、

冷たい冬が、居座っている。

 

虹の空に、

雷が鳴り響き、雪が降る!

かつて、

経験の無い「空模様」にも、

慣れてきた。

 

去年も、

「秋のない冬」だった様な、

薄い記憶が、蘇り、

心も身体も、順応して行く。

 

果てしなく、遠い、

ウクライナの空は、

雷ではない、

今も、

ミサイルが、鳴り響いている。

 

ともすれば、

日常の流れの中で、

忘れがちな「他所の国」

脳裏から外せば、

人として問われる、悲惨な出来事。

 

人類の始祖は、

一人では、生きてはいけず、

家族を作り、集団を作り、

共有し、共存してきた。

 

言語が、発達し、

情報が、伝わってくると、

不安や恐怖に、苛まれて、

人間同士の戦いとなり、

「戦争」が起こってきた。

 

「戦争」を、始めるのも、

言語であるが、

「戦争」を、終わらすのも、

言語である。

 

化学も医療も、

進歩し続けてはいるが、

「人間の心」を、伝える言語だけは、

未だ、

AIでは、出来ないのである。