傷ついた、
2022年を、抱きしめて、
間もなく、
2023年を、迎える。
夜空の星に負けないほどの、
都会のイルミネーション、
歴史ある、神社やお寺に、
ライトアップされる、
幻想的な世界。
人工的な美が、
自然の美を、越えるとは、思わないが、
現代美学も、芸術も、
眺めるものから、
参加するものに、変わってしまった。
古くから、言われていた、
日本の美意識、
「侘び寂び」って、「何なんそれ?」
とか、言われたら、
千利休も、たつ背なし。
華美でない、慎ましやかな姿、
苔むしても、歴史を物語る寂しさなどは、
時代遅れの世界に消えた。
「可愛い」「綺麗」「素敵」な物が、
もてはやされて、
まるで、現実離れしたアニメの世界。
100年も経てば、
「あいうえお」も、
「イロハニホヘト」も、
ただの、変換記号に、なってきた。
令和のお婆さんにも、
当時の、
昭和の若者が使ってた、
「バビブベボ」言葉、
親には訊かれたくない
「彼氏とデートよ」は、
「かばれべしびとぼ、でべーとぼよぼ」
と、早口で喋れば、
大人には分からずに、愉快だった。
どの時代にも、
若者が作り出すものは、
奇想天外で、面白いものである。