卯年に「亀」の歩みで、生きてゆく

同じ高齢者でも、

友人達の中には、

考え方も、行動も、

全く違う人もいる。

 

見ていて気持ち良いほど、

潔く、ポジティブである。

コロナ禍のなかで、

ワクチンも、

誰よりも早くすまし、行動する。

 

「来るもの拒まず、去るもの追わず」

誰とでも、屈託なく付き合い、

男性も女性も、

仲良くしていても、

次々と、入れ替わってゆく。

 

私の様な人間は、

職業柄、

「しっかりしている!」と、

思われがちだが、

実は、

「小心者」「神経質」「ネガティブ傾向」

三拍子揃って、生きている。

 

「細やかな気遣い」

「非常に繊細」

「深い思考」なら、

年相応の、

「配慮ある人物」となるのだが、

残念ながら、ほど遠い人間である。

 

長く生きていると、

自分の事も、周りの事も、

経験だけは、積んできたが、

知識や、見識は、頭の中だけで、

「持ち得る性格」は、変わらない。

 

「イケイケ、ドンドン」の、

若い頃は、

肉体も完璧、多少の傷も、自然治癒。

しかし、

「生身の身体」

長く使えば錆び付いて、

精神も、肉体もガタが来る。

 

今年は、「卯年」だが、

ぴょんぴょん跳ねず、

老いてゆく自分と、向き合いながら、

「亀」の歩みで、

ゆっくりと、

私らしく、生きてゆこう。