みんな一緒の「塵芥」に、帰って行く。

春の日差しが、

眩しすぎて、

「鬱陶しい」

 

何もかもが、嫌になる程、

心が、渇いてゆく、

「しっとりと」、

潤いの流れが、身体の中で、

停止している。

 

「細い笹」の、葉先が、

少し、掠っただけの、

頬のあたりが、

「ヒリヒリ」と痛んでいる。

 

いつも通りの、

「カラ元気」すら、湧き出てこない。

ベットの中で、

「落ちてゆく」心が、

深い海の底に、向かっている。

 

波にも抗わず、

泡を出しながら、

沈んでゆく姿に、身を委ねれば、

「死に場所」まで、

到達できるのかは、知る由もない。

 

自分を守り、

他人を守り、

国を守り、

世界を守る

「観念の層」が、座屈して、消えてゆく。

 

「ああ、疲れた!」と、

言葉に出したら、軽くなり、

「もう、しんどい!」と、

諦めたら、波の中で浮かんでる。

 

「私が、死んでも」

「誰がいなくなっても」

宇宙の中で、

地球は回り続けて、

「自然の摂理」は、変わらない。

小さな波が、打ち寄せる、

「塵芥」から、

創られた、人間の一生、

最期は、

みんな一緒の「塵芥」に、

帰って行くのである。