厳しい冬を、
追いやった春が、笑ってる。
どう頑張っても、
「移り変わる四季」を、
「自然の法則」を、
変えることは出来ない。
「やり残した」冬を、
呼び戻せずに、
一つとして、同じ季節は、
巡ってはこない。
「間に合わず」
「完結せず」
「失ったもの」は、過去となる。
一年を通して、
「幸せ」は儚く、
「不幸せ」は、居座るが、
春一番の嵐に、
吹き飛んでゆく。
「失った」大切な人、
「捨ててしまった」大切なもの、
「やり遂げれなかった」大切な仕事、
「人生ノート」の、
重要事項に、付箋を貼って、
振り返り見直すが、
「後悔先に立たず」が、
心に、打ち込まれてゆく、
「春夏秋冬」
70数年、繰り返されて、
絵に描いたような、
美しい作品は、出来てはいない。
四季のある、
日本の自然環境に、育まれて、
悲劇にあっても、
約束を違わない、
「暖かな春」を、待つ。
「希望」を、持ち、
「粛々」と、生き続ける、
大らかな、「日本人気質」は、
ここから、
生まれたのかも知れない。