真っ赤な🌹の匂いが、舞っている。

高さのある、

「真っ直ぐなガラスの花瓶」に、

お誕生日にいただいた、

「真っ赤な薔薇」を、がさっと入れた!

 

若い頃、

華道は、習わされたが、

まったく、身に付かずで、

お花を頂くと、

「ガサ入れ流儀」

 

昔から、

女の子らしい営みや趣味はなく、

テーブルや棚の上には、

物は飾らずの、情緒なしの人間である。

 

お花は、文句なく美しく、

嫌いではないが、

枯れていくのを、

見たくはないだけである。

 

誰のせいでもないに、

朝、眼を覚ますと、

「死んでる!」

「首をもたげて、病んでいる!」

は、悲しくなる。

 

私みたいに、

女性の嗜みなど、ない人間に、

お花を、贈るなんて、御法度である。

むしろ、

「花より団子」かも知れない。

 

広いお庭の家にいたときも、

アーティステックな、

マンションにいたときも

絵は飾るが、花は飾らないと、

決めていた。

 

人間も、ペットも、植物も、

活き活きと、息ぶいている時は

背中を押されて、

見るたびに元気をもらう。

 

自分自身も、年を重ねて、

ペットの世話すらできず、

植物を育てるなど、難しい事態になる。

 

そんな思いの中、

「いつまでもお元気で!」と、

贈ってくれた、

「真っ赤な薔薇🌹」の、匂いが、

お部屋の中で、舞っている。