この大嵐を、「静かに感受する時間」
昔から、
台風なんて、
「地震、雷、火事、親父」にも、
並ばないほど、
「怖くない災害」であった。
家の中でなら、
充分、友達と遊べる、はんいである。
強風で、とんでくるものを、
2階の窓から、
面白がって見ていたのを、思い出す。
しかし、昨今では、
すべての局が、
テレビで報道するほどの、災害である。
世界中の温暖化による、
自然形態への影響で、
「海の温度の上昇」
「線状降水帯」
かつて、
聞いたことのない現象が、
「危険な災害」へと、加速させてゆく。
堤防が決壊して、
川が氾濫して、
家や車が流されて、
命まで、奪ってしまう災害に、
いつのまにか、成長した。
昔は、
「こんな酷い目に遭わなかった」と、
人々は、胸を痛めるが、
実は、長い年月をかけて、
人間が自然を破壊してきた、結果である。
「神への冒涜」と言われるほど、
神の創造した地球を、
やりたい放題、壊してゆく。
人間が、
「最も美しい」と、大切にしている、美学、
「子供達」に、伝えておくべき、美意識、
自然の中に、「神の居場所」がある事を、
知っていながら、
「切り倒してゆく」人間の邪悪な心、
照りつけていた太陽の光も、
姿を消して、
冷たい雨粒が、音を立ててうちつける、
ガラス窓
この大嵐を、「静かに感受する時間」も、
必要である。
太陽の光で、
いつもキラキラ光る、
「サンチェーン」が、
今日は、
「ピクリともせず」
暗い空の下で、静かに佇んでる姿も、
美しい物である。