昔の夫は「飯、風呂、寝る」の三原則

女性が、

「子供」であっても、

「ママ」であっても、

「おばあ」であっても、

 

かならず、

「スピーカー」みたいな人は、

一人はいる。

 

皆、話半分で聞いてはいるが、

まんざら、作り話ではない!

なぜなら、

「嘘ー!」と思っていた話が、

結果、噂通りになるので、

びっくりする。

 

友人の中にも、

人の家の

「ここだけの話」やら、

「旦那の浮気の話」やら、

「遺産相続の話」まで、

知っている人がいる。

 

しかし、

何故か、数日、数週間たつと、

「ブーメランの様」に、

尾鰭がついた、秘め事が、

自分の元に帰ってくる。

 

「誰が言ったんやろ!」と、

怒るが、

「人の口には、戸はたてられぬ」との、

諺がある様に、止めようがない。

 

女性達も、

この理不尽な暮らしに、

満足しているわけではなく、

「旦那が旦那なら」と、

女性達の、自由な生き方が、

少しずつ広がりだしたのである。

 

「企業戦士達」のおかげで、

世の中バブリーで、

世界の中でも、

5本の指に入るほどの経済大国、

 

本人は家にいないが、

「貯金通帳」は、増えていく

たまに家に帰れば、

「飯、風呂、寝る」の三原則。

 

デパートには、

ブランドの既製服が、並び、

それに伴う装飾品、

欧米からの、美しい日常品、

 

家具が代わり、食器が代わり、

お洋服が変わり、

何より奥様が、美しくなってゆく。

 

走り抜いた旦那様も、

定年退職の歳になり、

「やっと、好きなことができる!」

と、思った矢先に、

まだまだ、若いと、

「あまくだりの会社」に、自動配属。

 

70歳を越えて、

戻った時には、

「施設行きか、病院行き」の、

列車が、待っている。

 

こんな人生って、

「どうなんだろう?」

「誰のせい?」

「幸せ?不幸せ?」

 

敗戦直後に生まれた、

私達昭和生まれの、人間達の話である。

心の底から、

「人生を謳歌した人」

はいないけれど、

「死ぬほど、嫌だったという人」

も、少ない様な気がする。