まだ、夜も明けぬ、
ベットの中で、
久しぶりの「雨音」に、
しばし、耳を傾ける。
一昔前なら、
「しとしと」降る雨で、
もう一眠りしていたが、
なんて、風情はなくなり、
「線状降水帯」
聞いたこともない、天気予報。
「バケツをひっくり返す」ほどの雨に、
寝てるどころではない。
一瞬で、
道は川と、化し、
車は流され、
ひどい時には、家まで流れる。
大震災なら、わからなくもないが、
数分前には、
「炎天下の青空」が、
いきなりの急展開で、嵐と化す。
傘など、何の役にも立たずの、
自然の脅威に、
人間の行動は、想像を超える。
落ちてくるかもしれない、
「雷の中」を、
家路に帰ろうと、ずぶ濡れで走る人、
今にも、浮き出しそうな、
「車」を、運転しようとする人、
そんな、
「異常な日常」が、
テレビに、映し出される様になった。
「春夏秋冬」、
美しい四季ある日本も、
いつの間にか、亜熱帯の国になった。
静かで、
緻密な、「製造業の国」も、
時代が変われば、
ザワザワとした、「観光国家」
「移り変わりゆく」
日本の姿に、
我が歳を重ねてみれば、
当たり前の話だが、
久しぶりの雨の音に、
しばし、
「まどろむ朝」を、味わっている、