「質素倹約」は、死語になった

夏の暑さが、

嘘みたいな、「窓ガラスの霜」

 

窓を開けると、

「堪えていた涙の様」に、

ガラス戸を、落ちてゆく。

 

後二ヶ月で、

あっという間に、

終わってしまう、今年一年、

 

デパートの、

早々にお目見えした、

「お節の申し込み」

当たり前の様に並んだ行列、

 

中身は、

何一つ変わらないのに、

貼り付けた値札の数字に、

びっくりする。

 

それでなくても、

国民にかかる、不景気の皺寄せ、

「質素倹約」の言葉など、

「死語」になった経済対策、

 

食卓に並べるものは、

「栄養」は、落とさず、

「値段」を、落とした食材、

 

戦争や震災の国の、悲惨さを思えば、

食事だけではなく、

贅沢なものなど、身につけることさえ、

憚られる時代、

暑さ、寒さを防げるファッションが、

あれば良い。

 

毎日、

テレビに映し出される、

「ミサイルの火柱」に、逃げ惑う人々、

「飢えと飢餓」で、命を失う人々、

 

「AI戦争」といわれるような、

ゲームみたいな、世界になっても、

二千年前の、宗教戦争が、

いまもなお、

リアルタイムの中で、くり広がる。

 

いつ、何時、

「平和な日本」にも、

このような場面が、映し出さるか、

誰にも、想像はつかないけれど、

 

絶対に、

「ありえない」とも、言い切れない、

可能性の足音が、

かすかに、聞こえてくる。