死ぬまで、個性を発揮する

今日一日の体調は、

「朝の目覚め」で、決まってくる。

 

「気分の悪い物語」を、

持ったまま、覚醒すると、

なかなか、

すっきりとしないので

 

昔あった、

現実の出来事の思い出もあれば、

まったく、身に覚えのない、

創られた様な、筋書きのドラマもある。

 

最近、

急に、朝晩が寒くなり、

夜中の間に、身体がひえて、

布団の中にいても

「低体温症」の様に、冷たくなる。

 

いつのまにか、

枕を外して、仰臥位で寝てしまうと、

「胃腸」が、肺と心臓を、

押し上げて圧迫している。

 

上半身を30度程、上げてやると、

堰き止めていた、血流が流れ出し、

「気持ちも、思考」も動き出す。

 

今日は、

「彼女」と、ランチに行く約束している。

久しぶりの、

「イタリアン」に、チーズの香りが漂う、

 

「肺がん」を宣告されて、

歳のため手術はできずに、

長年の抗がん剤治療、

「あかんタレ」の私なら、

とっくの昔に、「おだぶつ」であるが、

彼女の精神は、屈強である。

 

若い頃から、

インターハイに出るほどの、

スポーツウーマン!

医者に何を告知されようが、

我が道をゆく、

 

若い頃に夫を亡くし、

二人の子供を育て上げて、

今は、独居老人で、

昔からの、大いなる交友関係を、

今も続けて、

病気とは、うまく付き合って、

暮らしてる。

 

肺がんは大きなお荷物だが、

「晴れた日」は、

テニスコートで、一汗かいて、

「雨の日」は、

友人達と、麻雀三昧、

「空いた日」は、

おしゃべりのランチタイム

 

「心の持ち様」で、

人生も暮らしも、これほど違ってくる、

どちらを選ぶも、

其々の自由である。

 

私の様に、

「暗がりの中の妄想」を、

行ったり来たりも、

シェークスピアの舞台の様で、

面白い。

 

決着のつかない人間関係が、

「よだれの様」に、

現実の狭間を、行き来する、

動的な婆さんも、

静なる婆さんも、

死ぬまで、個性を発揮している。