「伝えておかねばならない」時代

窓を開ければ、

「小さい秋」の爽やかな風が、

吹いている朝に、我思う、

 

追っても、追っても、

叶えられない夢の道、

間違えたかのように、

「違う場所」に辿り着く、

 

「命」が、あるだけまし、

「食事」が、出来るだけまし

「仕事」が、あるだけまし、

と、言い聞かせながら、

日々、暮らしている人が多くいる。

 

「人間の幸せ感」が、

物質や、お金になって、

「美味しいもの」を食べにゆく、

「欲しいもの」を買いにゆく、

「知らない場所」へ旅をする、

 

上部だけの満足感は、

麻薬のように、消えてゆく、

終わりのない快楽を、

置い続けて、

あっという間に、

「人生の緞帳」が、降りてゆく。

 

「美学」も、「教養」も、「人道」も、

どこかにおき忘れて、

想い出の中は、伽藍堂、

 

「逃げ惑う人々」の背中に、

ミサイルを打ち込む、

悲惨な戦争を、起こしているのは、

明らかに、

同じ人間である事を、

しっかりと、

「目に焼き付けて」

「心に残して」

今を、生きねばならないのである。

 

後に続く、

「子供達」を、守るために、

楽しい事だけではなく

悲しい事も、

「伝えておかねばならない」

時代の中にいる。