「死んだら終わり」には、ならない

「死んだら終わり」と、

言う人もいるが、

良きにつけ、悪きにつけ、

この世から、

「すんなりは消えない。」

 

「生きている時」に、

口にこそ出しはしなかったが、

「亡くなってから」

どれほど、大切だったかがわかれば、

思いは、伝えられないだけに、

「ますます募る」

 

「生きている時」に、

親しい間柄ではあったが、

意見の食い違いで、

「リセットしてしまった人」が、

やり直すまでに、

「亡くなってしまった」

 

一方的に、

相手をリセットすれば、

憤ったまま、

恨みながら、

「心残して死んでゆくだろう」

 

其々の、人生は、

「誰にもさわれない」ものであり、

本当の想いなど、「誰にもわからない」

 

私達の年代になると、

エンディングノートに、

残したいものは、

「生命保険の番号」や、

「銀行口座の番号」ではないのである。

 

この世で、出会った人達と

織りなしたドラマを共有できた事の、

「感謝が書かれた書物」を

誰かが見つけてくれる事を、

密かに、願っている。