お父さん達には、「感謝の言葉」を

団塊の世代」の、

私たちの時代は、

大学を出たら、見合った企業に、

就職して、振り向きもせず、

定年退職を迎える、

「終身雇用」が、ほとんどであった。

 

辞める前に、

「ちょこっと」、役職を挙げてもらい、

「思ったより少ない」、退職金を頂き、

「人生の半分以上」を、

その会社に、身を投じ、

「家庭も顧みず」に、

企業戦士に、なった人もいる。

 

いちおう、

「ところてん式」で、歳を取れば、

自動的に押し出されて、

送別会と、花束もらって、

「さようなら」であるが、

 

今のご時世は、

そんな筋書きでは、生きてはいけず、

100年寿命まで、生きるとすれば、

あと、三、四十年の時間がある。

 

入社した時の貨幣価値も、

すっかり変わり、

失礼にも、「こんな端金!」で、

描いていた、「悠々自適の老後」など、

あろうはずがない。

 

家族からは、

「ご苦労さま」の一言もなく、

次なる就業場所を、探しに、

ハローワーク」に向かってる。

 

一応、名前の知れたる会社の

「名刺」

見せれば通用したこの顔も、

今では、てぶらで、通用もせず、

ただの、歳を重ねたおっさんである。

 

会社にいた頃は、

「部長!課長!」と、呼ばれて、

居場所はあったが、

今では、

「椅子もなければ座布団」もない、

仕事場を、紹介してはくれるが、

もはや身体は、「へとへと」である。

 

当時は、

「新地や銀座」で、

綺麗なお姉様方に囲まれて、

会社のお金で、飲みたい放題の、

幸せなお方も居ただろうが、

もはや、「夢のまた夢」となりにけり。

 

日本のサラリーマン人生の

悲哀を、噛み締めながら、

残された半生を、

どう生きるかを、考えているうちに、

「エンディング」がやってくる。

 

「会社」を辞める、

「学校」に行かない、

「結婚」しない、

「親」を看ない、

今では、

「自由の履き違えのような」

生き方も良しとされ、

誰も、咎めはしない時代になった。

 

60歳を越えると、見えてくる、

「本当の真実」

自分にとって一番大切な事は、

「なーに?」

色々あったけど、

走りぬいた、男の過酷な人生に、

「ご苦労さまでした」と、

いってあげたい。

 

どうあれ、

胸に金バッチつけて、

裏金をどこかに隠し、

何に使ったかも言わず、

堂々と、天井向いてる犯罪者の、

「政治家達」

 

そんな人たちとは比べものにならない、

世の中の、お父さん達には、

「感謝の言葉」を、送りたい。