二十話「天のおっちゃん」の神技

久しぶりの、

チーコさんとのおしゃべりに

「嬉しさと不安」が入り混じる。

 

教えた通りの道をこないので、

途中で、電話がかかる。

「家がない!」

無いわけないやん、

その道には存在しないからです。

 

まだ、

家が見つからないのは、

ましなほうで、

同じような家が並んでいるので、

仕方ないとは思うが、

「隣の家のリビング」に、

座っている可能性も、なきにしもあらず

 

いつも、

頭が、フラフラしているらしく、

歩く姿も、フーラフラ、

「妖精なのか、妖怪なのか」

定かではないが、

どちらにしても、

この世には、ふさわしくはない。

 

どうみても、

後期高齢者には見えず、

ポニーテールに、フレアスカートが、

定番で、

婆さんルックはした事ないのに、

「こけたり滑ったり」

典型的な、高齢者モデルである。

 

私は、

彼女とは正反対で、

道路を踏み締めて歩くので、

「後ろを振り返れば」

足跡が🐾ついている。

なーんてことはないが、

滑って、転んだことは一度もなしである。

 

と、いう似ても似つかない、

「二人が会うと」

奇怪な現象が、起こり出す。

「二人でいるのに」

☕️カップが、三つも出てくるのは、

何故?

 

「トイレの水が流れませーん!」

と、誰かの、叫び声が聞こえる。

なんだか変❓

何だかおかしい❓

誰かがいると、気づくと、

「犬は喜び、庭駆け回り、

猫はこたつで、丸く成る」

と、わけわからん歌を、口ずさむ。

 

二人は、

信仰心のない、クリスチャンであり、

神様の話は、自然に出てくるが、

敬虔な信者ではない、

 

しかし、

キリスト教的発想、思考はあるが、

組織の中に、入るのは

ご遠慮している。

 

それで、

奇跡のような出来家ごとや、

一瞬の救いは、

人間業だけでは出来ない、

神がかりを、信じている。

 

そっと、心の中で、

「天のおっちゃん」の神技に、

感謝を捧げる二人がいる。