親の背中は汚いかも

人から嫌われることを恐れない事にしている。
好かれたいを優先すると、結果、お互いにとって良くない事になる。
私は、薄情な性格だと思う。
だから、相談されても、知りうる限りの知識と方法は提供するが、選択して決定するのは、本人なので解答はしない。
たとえ、身内であっても、本人が決めた事には止めはしない。
だから、私のしていることも、子供から見れば、身勝手なことに見えて、評価されても致し方なしだと思っている。
「親の背中は、そんなに綺麗じゃないよ」
と受け止めて、そこから何かを学ぶしかないのである。
好きになって結婚をしても、残念ながら添い遂げれずに、離婚に至ることもある。
「所詮、他人やからね」
と、そんな言葉が落とし所になるが、
「そうやろか?他人でも、身内でも、決裂して別れることもある」
一つ屋根の下で、血を分けた家族であっても、
個々に、一人の人間同士。
ルール、マニュアル、コミュニケーション、
それらの対人援助技術を習得すれば、真っ赤な他人とでも、別れずに付き合っていける場合もある。
澄み切った静かな湖の底には、必ずヘドロがあり、大雨や災害が来れば濁り、底にいた得体の知れない生物が浮かび上がる。
「きゃー、こんな気持ち悪いもんがいたん?」
と、びっくりするが、
「そこが貴方のルーツですよ」
こっそり見ても、しっかり見ても、現実を受け止めて、
自分はどうするかを決めて行かねばならない。
「好きになってほしい」
ではなく、
好かれる人になれれば幸いである