「すみません」同士が、喧嘩する

「心」が、弱っている時は、

人の、何気ない「言葉」や、

当たり前の「行動」に、

「チクチク」する。

 

ただの思い違いや、

ちょっとのズレが、

「迷い道」に、入っていく。

 

言い返す言葉もなくて、

「すみません」と、

思いもかけない言葉が、口をつく。

 

相手も、大人、

こちらの方こそと、

「すみません」同士が、喧嘩する。

 

若い頃のように、

派手な喧嘩も、

嘘の涙も、

通用しない歳になり、

あとは時間が、「自然治癒」

 

根治治療もせずの、対処療法、

いつの日か、

同じ場面、同じ出来事が、

起こるたびに「急性増悪」

 

頭の片隅に、

歯の根っこに、

首のしこりに、

消えずに、残る小さな傷口、

 

残された、時間のない、

高齢者の、心なんか、

「気にもならない」なんて、嘘。

 

培われた、

長い、人間関係。

人の言葉の、反対語、

なにもかもが、

分かってしまった、人間の心、

 

わかったから、直そう!

理解したから、戻そう!

知識があっても、「知性」は育たず、

見識があっても、「教養」は育たず、

 

長く生きたからと言って、

「困った性格」は、生まれたまんまで、

情けなくて、泣いている。