昔の諺に、
「三人寄れば文殊の知恵」
「三本の矢」
一人よりは三人で考えたり、
三人で力を合わせたらいいじゃんと、
いうような意味で有る、
現代では、今時では、
政治も、ビジネスも、宗教も、
「皆んなで助け合い」
「みんなで力を合わせて」なんてこと、
人間関係論が崩壊している日本では、
この諺は、「通用しない」
もはや、同じ古い諺でも、
「塞翁が馬」
「湖の馬」
という、言葉の方が、
なるほどと、納得する時代でもある。
「湖の馬」は、
馬を湖に連れていっても、
馬が水を飲みたくなければ飲まない、
「塞翁が馬」は、
幸だと思ってると不幸に変わったり、
不幸だと思ってると、幸に転じることがある。
ほんと、そのとおりで、
他人が、説得しようが、
本人が自ら決定しなければ、
無理やり進めると、ハラスメントになる。
たまに、
「いつの時代の話やねん」とか、
古びた「正義、誠実、努力」を、
間違った解釈で、振り回す人達が、
今も、横行している。
日本の古いしきたりが残る地域、
高齢者が蔓延る村や町、
は、まだまだ、遅れているが、
ほとんどの若者達が、
自由に言動し、行動できるようになった。
私も含めて、
教える立場の人間は、
「私の考え」を、押し付けてはいけない。
親も、教師も、上司も、
素晴らしい若者達の大切なものを、
プチプチと、潰してゆく。
言いたがり、
教えたがり、
偉そうなおっさんが、
一人の若者に対して、
ダラダラと、
世の中や社会の仕組みを、
押し付けていた。
若者は、
賛成するで無く、反対するで無く、
対応していたら、
その態度が、気に入らなかったのか、
とうとう、いってはいけないことを、
「言った!」
お前、ツンボか!
聞いてんのか!
お前、アホか!
しずかに、耐えていた若者が、
「その言葉を、撤回してください!」
顔を上げて、毅然と上司に、
伝えたので有る。
澄んだ瞳に、涙が、光っていた事を、
忘れはしない。