第十五話「パソコン教室が、心療内科になる」

いつも、ニコニコと、

「笑ってる顔」と、

「ビックリしてる顔」しか、

見たことないのである。

 

「チーコ」は、

本当に、

人にも動物にも、好かれる人である。

一緒にいて、「心地良く」

楽しくて、「気前がいい」

と、揃えば、

誰でも、毎日でも「会いたくなる」

 

会えば、

本人が、一番喜んでいる。

「心が弾んでる」のが、

良く、伝わってくる。

 

ワクワク、ドキドキしてるのに、

ちっとも、ガサついていない。

内股で走るので、

目の前で、よくこけるが、

「あーっ、びっくりしたー!」と、

又、笑ってる、

 

いつも、

何処かで、誰かに、何かを、

「怒ってる私」とは、正反対である。

耳の後ろで、

頭の後頭部で、

右手首で、

胃は膨満感で、

 

どこかが、痛んで、

我慢ができずに、腹が立ってる私でも、

チーコと会うと、涙が出る。

 

「パソコン教室」が、

心療内科」みたいになって、

チーコ先生は、

何ちゃ気づかず、好き放題。

 

人間関係で悩んでる事、

訴えると、

「へぇー、その人、ずるいやん!」

「めっちゃ、腹立つなー」

と、本人より、悩み出す。

 

て、言うような人なので、

チーコの、

まったりした、優しさに包まれて、

皆んなは、

幸せな気持ちで、帰ってゆく。

 

だから、

「チーコは教祖様やね」というと、

「何アホなこと」と、意に介さず、

マイペースの、

「チーコとユーコ」の一日は、

幕を閉じるのである。