「地震、雷、火事、戦争」
まだ、開けやらぬ、
夜明け前、
「暴風雨」の、ごとく、
雷と大雨が、吹き荒ぶ風の中で、
舞っている。
「もうやめて!」と、叫べども、
季節外れの大嵐、
強烈な、気圧のせめぎ合いの中で、
非日常を、味わう、
過酷すぎる、日々が続く、
桜舞い散る、
「春一番」
日本の中の、自然の法則、
山のてっぺんの、雪解け水が、
流れる川とジョイントしながら、
「走るように」流れを早める。
宇宙から見れば、
ちいさな星に、
いつの頃からか、「ヒタヒタ」と、
近づいていた、自然の異変、
誰にも悟られず、
いきなり吹き出す、「火の海」
だれにも消せず、
海の水すら枯れ果てて、
世界の船が、「座礁して行く」
子供達の通学路に、
マグマが吹き出し、
家も、車も、美しい風景も、
火の海に、染めてゆく。
自分の人生にはない、
「想定外の出来事」に、
人々は、立ち尽くし、
現実を受け止めるには、
あまりに時間は、すぎて行く。
この惨状の中で、
手足が、動き、
現実を把握する能力はあり、
「悲しみ」を、
大切な、「パンドラーの箱」にいれて、
前に、未来に、希望へと、
続く道を探し出し、歩き出す。
私なら、災害で、
「家族を失う」苦しみに、遭うのなら、
「家も築いた財も」、流されるなら、
「立ち直れない苦労」に、遭うのなら、
この世になんが、
「生まれてこなきゃ、よかった!」と、
神様を恨むだろう。
「地震、雷、火事、戦争」
弱くなって、優しくなった、
「親父」は。
怖いものからは、排除されたのである。
「火の海の中」を、
「瓦礫の中」を、
「死体の中」を、
しっかりと、我が胸に、
赤ちゃんを抱き、子供の小さな手を引いて、
まっすぐに、あるいてゆく人がいる。
これからの時代、
「強くて、賢い」のは、
女性達かも、知れない。