「忘れられない非日常」に変容する

いつも通りの、

「騙し討ちの様な」春の日差し、

まだ、2月なんですが?

と言われても、

おたまじゃくしは、カエルに変わり、

蛹は蝶々に、早変わり、

 

なんなら、

人間も、

「爺さん」は、青年に、

「婆さん」は、お嬢様に、

「変身できれば!」言う事なし、

 

そんな奇跡は、

逆立しても、おこりはしないが、

「引きこもりの若者」も、

「病にふした」、高齢者も、

「光あれ!」で、始まった1日を、

見逃す気は、ないのである。

 

「冷え切った」、身体の奥から、

温かな、温もりが湧き出てくる。

「寒さ」で、動かない脚の関節が、

足踏みしだす。

 

長い期間、

色々あっていけなかった「美容院」

「山姥みたいな」ボサボサの白髪頭が、

見違える様に、ピっカピカ!

 

どこかが詰まって、

「息苦しかった胸の内」

スッカリ、通りが良くなって、

晴々しくなって来た。

 

我ながら、

「女性」は、

灰になるまで、

誇りと、美学を忘れはしないと、

つくづく、思い知らされて、

 

「髪」が整えられたら、

「お化粧」して、紅を刺す、

「綺麗」になったら、

お気に入りの、ファッションを装って、

素敵な街へ、お洒落な店へ、繰り出そう!

 

随分、

「ご無沙汰」していた、

友人達との語らいや、

「ちょっと贅沢」な、

知り合い達との、会食が、

 

ポツポツと、始まって、

「みんなの笑顔まで」もが、

過去から、戻ってきてくれる。

「当たり前の、日常」が、

これからは、

「忘れられない非日常」に、

変容して行く。