物言わぬ人は強い。

物言えぬ人は弱い。
物言わぬ人は強い。
幼い頃から、父が厳格な人で家庭を支配していたので、子供達は言い訳ができない環境に育った。
それぞれ子供4人は、それなりに受け止めて、今を形成している。
父の雷が鳴ってる間、私は下を向きながら、黙って頭を動かしていた。
怒りを抑えながら、平常心を保ちながら、自分をコントロールしていた。
自分の言いたい事を思いっきり言って、ああ、スッキリした!と後は、けろっとしている人を見ると、羨ましかった。
鋭い刃物の様な言葉を言うよりは、黙って自分の心が静寂になるのを待っていた。
いつの日か、ここぞと言う時に意見が言える様に知識を学び、物言えぬ弱い人のための代弁者となる仕事に、だから、就いたのかも知れません。