スマホ依存症。

外出時、バックの中にあるもので、お財布以外で、大切なものはなかったはず。
最近、バックの中に、スマホがないと、バックをひっくり返しても探す。
茶店に入ってもスマホを開く。
買い物途中でも見る。
友人と会ってても、お互いスマホ
若い人達のこの光景に、なんでやろ?と、不思議であった。
その私が、同じことをしている。
さすがお風呂とトイレには持ち込まないが、
家にいても、必ず、ちょこんとそばにいる。
別に犬みたいに可愛くもなく、感情が入るものでもない。
一人暮らしで、仕事を終え、ベットに寝っ転がって見ていたテレビを、つけてはいるが、まともには見ていない。
スマホを触っている。
まずはニュース、世界の果てまで行ってQ!
気になる人の近況調査、興信所に依頼する必要なし。
見てくださいと言わんばかりの、個人情報自ら開示。
聴きたい音楽、食べたいグルメ、買いたいファッション。
やばい病気の治療方法から、直してくれるドクター紹介。
果ては、金銭管理までしてくれる。
一人の人間からは、決して聞き出せない情報が、指先一つ。
こんな物があれば、お友達も誰もいなくても、
そりゃ寂しくない!と思ってしまう。
ますます、人間離れが増えて行く。
ベットの上で、足を投げ出し、人に見せれない様なカッコをしてても、上司にだって、先生にだって、バレずに、メールできちゃいますから、礼儀も礼節もあったもんじゃない。
今に、さるみたいに木にぶら下がっていても、スマホを見てるかも知れない。
面倒が省け、お気軽になり、自堕落になっていく官能の世界を、この小さな機械が与えてくれた。
何でも教えてくれる、外付け頭脳のスマホに、徐々に依存して行く自分を感じてはいる。
「先生!私、今から死にます!」
夜中に、突然、メール受信音がなる。
「どうしたの?少し話そうか?」
途切れないメール交信が、朝まで続く。
二人が温かなコーヒーを、一緒に飲める答えが出た時には、すぐに対応してくれたスマホに、感謝と、繋がる喜びを感じて、
こんな依存は良いかもと、思ってしまう。