大地震に備えるもの。

地震のニュースを、かき消すように、サッカー一色にテレビが報道している。
暗いニュースが続く中で、心が高揚するような感動を、サッカー選手と分かち合う。
阪神大震災から始まり、日本の大半を、大地震が襲っている。
人も家も街まで失った現実を見つめながらも、四季の風の中に、いつの間にか薄れて行く。
何が来ても、自力では助からない私のような高齢者は、最低限の心構えをするしかない。
備蓄はもちろんであるが、海や川の近くには、長時間滞在しない。
非常口のわからない、大きなビルでは、二階以上に、行かない。
もちろん旅行など、電車や列車に乗る機会など、とんでもない。
さほど、長くはない命ではあるが、死ぬことよりも、地震が怖い。
地震、雷、火事、親父は、親父以外は、恐怖の順位は、不動である。
仕事のストレスも、身内の相続争いも、大学受験も、命に関わる病気も、不倫も、
大震災が来たら、一瞬で、吹き飛んでしまう。
それでも、人は、絶望のどん底から這い上がり、リベンジして行くが、さすがに、国も、人も
追い討ちをかけるように、とどめを刺してくる南海トラフに襲われたら、想像を絶するほどの事態にはなるだろう。
日本の中では、思い出したように、南海トラフの特集はあるが、パニックを恐れてか、あくまで予想ですが?の話で締めくくる。
たまに、海外の報道のなかでは、シビアな見解で、警告している。
誰も助けには来れない状況なかで、自分で自分を守るしかない。
常に、シュミレーションしながら、行動して、
最後は覚悟をしなければならない。
誰にも止められない大自然の驚異から、何千年の歴史を越えて、人間も動物も、生き残り、
進化して来た。
人間の知恵と、他者を思う気持ちが、最低限、何かは残せるかもしれないと、信じている。