普通の人生

人は最後に、「普通の人生で、幸せだった」
と、言う。
「普通が一番」と、思ってる人もいる。
何を基準にして、真ん中、普通なのか?
こんな複雑な世の中で、普通を保って生きて来たこと自体が、普通の人ではない。
危険な事や、ややこしい事を避けながら、
善悪、好き嫌い、損得を常に頭において、バランス良くジャッジしなければならない。
普通をキープするには、世の中の理不尽にも耐え、社会の不条理にも従い、自分の立ち位置を守り抜かねばならなかったと思う。
私は、多分、昔から、普通ではない、変わってると思われて来たので、結構、心の赴くままに、生きて来たかもしれない。
どんなことが普通ではなく、普通の人間ではないのか?
普通という言葉は謙虚にも聞こえるが、差別の言葉にもなり得る。
もし、私にピカソのような才能があれば、
画家になりたかった。
知能指数が高ければ、科学者になりたかった。
残念ながら、どちらとも違ったけれど、普通の人になりたいと、憧れたことはない。
だからと言って自由奔放に生きて来た訳ではないが、普通を良しとする人からは、批判されていたかもしれない。
ただ、普通でも、普通でなくても、それが、自己満足のために生きて来た人生だとすれば、
、今からでも、遅くはない。
本当に大切な事、大切な人に対して、虚ではない本当の自分を伝えていきたいと思う。
「あの人、素敵な生き方やったね」
と、言われるように、生きていきたい。