「この頃の、年寄りは・・・」

自分を、布にたとえたら、プラスティックの様なタイプの人は、合わないだろう。
人間のタイプの話である。
ガラス細工の様な人。
少し硬めの、鉱物の様な人。
冷たさのある氷の様な人。
太陽みたいな人、月みたいな人もいる。
初めて、出会った瞬間から、いい感じ、惹かれる感じ、素敵な感じと、無条件に馴染んでしまう人もある。
反対に、なんだか話がちぐはぐになったり、
全ての言葉を否定してきたり、一瞬で、
合わないなと、感じる人もいる。
と、思っていると、必ず、それなりに、私への注意事項が、風の便りで聞こえて来る。
ほっとけばいいのに、ご丁寧にも、意地悪も加算して、
「彼女が、貴方のこと、こんな風に言ってた」と、わざわざ教えてくれる、女性がいる。
長い時間付き合ったこともなければ、
真摯な話もしたこともないのに、占い師の様に
自己判断されるようだ。
湿気の多い日に出現する小蠅のように、
痛くはないが、不快感がある。
その手の話は、必ず、伝わる人を介して、メッセージを届けるので、意味のある言葉として、
捉えることにしている。
まず、素直にそうなんやーと、受け止める。
次に、近づくのは、ヤンピヤンピしよおっと!私が、立ってるだけでも、気に入らんかも。
最後は、その人の言葉の意味と心を、予測を、立てて、分析すれば、感情論からは遠ざかる。
こりゃ、ダメだと思えば、能動的に、無視したり、離れたりも合理的な答えである。
同じ土俵ではなく、かけ離れたカテゴリーの中で、比較対象を避けるも良し。
ついつい、いろいろ方法を考えてしまう。
昔は、良く、
「最近の若いもんは・・・」
と、言われていたが、
「最近の高齢の女性は・・・」
分別、区別なく、思った事を、躊躇なく発言するようになった。
歳を重ねて、成熟しているはずが、言いたい放題の、子供返りのような傍若無人な老女が増えてきた。
当たり前の話である。
何故なら、残念なことに、心身ともに機能は低下するわけで、古い電化製品のように、接触は悪くなる。
完全に壊れるまでは、まだまだであるが、チカチカと、使い勝手は良くはない。
どこが、壊れかけているかを、見つけてくれる人がいたら、修復可能ではある。