2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

同調圧力のまやかし

最近、メディアが、 「同調圧力」という言葉を取り上げている。 メディアもまた、煽っている様に見える。 同調圧力という言葉は、幼い頃には、 知らなかったが、 それ自体、物心ついた時から、 家庭の中で、当たり前の様に行われていた。 父の言う事は、絶対…

私から眼を逸らさないで

皮膚が剥がれ、眼球が飛び出して、 顔が腫れて、私が崩れてしまっても、 どうか、私から、眼を逸らさないで欲しい。 貴方の知りうる私は、 崩れた醜悪の箱の中で、 変わらず、息づいていることを信じて欲しい。 最期までまとっていた肉体というドレスは、 永…

エピソード記憶は忘れない

ヨーロッパの乾燥した空気の中で、 急に雨が降り出して、 バッグから取り出したハンカチを、 頭において、メトロまで走る。 地下鉄の温かな列車の中では、 降りる頃には、濡れた髪は乾いている。 パリも、ロンドンも雨の日は、魅惑的である。 少し暗めの部屋…

人は、必ず、立ち上がって行く

テレビから流れてくる画像が、 あまりに悲惨な状況なので、 見ている方も、受け止められずにいる。 一瞬で、地獄絵と化した現実の中で、 被災に遭われた方の心境たるや、 想像を絶するものがある。 それなのに、泥水の中で、 襲いかかる災難をもろともせず、…

次なる停車場で、出逢えたら。

人生を共に歩んでいる人の、 何気ない一言で、心が凍りつく時がある。 隣にいる事に、なんの違和感もなく、 当たり前のように、同じ方向を、 見ていたと、思っていたはず。 「一言くらい、どおって事ないか?」 と、頭の中では否定するので、 変わらぬ笑顔で…

束の間の晴天

各地に大被害をもたらした大雨が、 嘘の様な、束の間の晴天である。 季節外れの赤トンボまで、飛んでいたけど、 私は騙されはしない。 まだ、晴れやかな初夏では無い。 空を見上げれば、怪しげな雲も見え隠れ。 大慌てで、ベットのシーツを洗濯した。 久しぶ…

本当のさようならを言える人

大好きな叔母の死期に、立ち会った。 敬虔なクリスチャンであったので、 ターミナルは、ホスピスにお世話になった。 牧師様が、叔母の枕元で、 「神様に祈りましょう」と言われた。 叔母は、ほんの少し呼吸もあり、 祈りを聞きながら微笑んでいる。 私は、バ…

日本国は、人を見放さない。

日本の制度は、他国と比べて手厚い。 お金が一銭もなく、行き倒れても、 決して見殺しにはしない。 救急車で、病院に運ばれ命を救う。 病院費用が払えなくても、ほり出す事はない。 相談員が市の生活保護に連携し、 その後の暮らしを、保証する。 厚生省管轄…

被害者が加害者になる

「○○さんの息子さん、 お友達とお酒飲んだ帰り、 外人に絡まれて、バック取られたらしい」 「夜遅く、お酒なんか飲みにいくからよ」 と、言う人がいる。 「○○さんのお嬢さん、 痴漢にあったらしいよ」 「わりと派手な格好したはるからね。」 と、言う人がい…

お父さんが、壊れてゆく

数ヶ月ほど前から、 「最近、お父さん(夫である)の様子が、 おかしい。フラフラして歩かれへん」 と言う相談から、始まった。 もちろん、その時点では、 歳も84歳で、心臓の持病もあり、 身体的な 病を心配した。 循環器内科と、脳外科に、まず勧めた。 …

遅れた国の、遅れた国家公務員

国家公務員のトップは、 キャリア官僚であり、超エリートである。 難関の、国家公務員試験を合格して採用。 大学は、もちろん東大、京大、早大、慶大 くらいが主流である。 各省庁に配属されて、政治家の事務員?と、 私は思っている。 だから、最近、森友学…

お金が紙きれになる日

「そのうち治るやろう」 「なんぼ何でも、続きはせん」 戦後70年、経済大国になり、 悠々自適の日本国。 地震が来ようが、台風が来ようが、 傾く事なく、形をとどめてきたのである。 ちょっとやそっとでは揺るがない経済も、 今回だけは、別物である。 コ…

助けてあげたい。

今年の七夕は、願い事が多すぎて、 織姫様も大変である。 それも、今までのように、 「夏休みには、ディズニーランドに、 いけますように」 とか、個人的な願い事ではない。 織姫様も、聞いたこともない、 「コロナウイルスが無くなりますように」 とか、 「…

加齢を受け入れない高齢者

今日は、血液検査の結果を、 主治医に聞きにいった。 「自分の誕生日に、人間ドックに、 いく事にしてるんよ」 と、いう友人達が多い。 高齢になると習慣病やら、 機能低下による疾病やら出てくるので、 自覚症状がなくても、検査してる人は多い。 私は、昔…

令和の悲劇

まとわりつくような蒸し暑さである。 首に汗が吹き出すので、タオルを巻いた。 湿度が高いので、身体の内圧まで変化して、 両膝が、痛い! 既に婆さんだが、腰を曲げて婆さん歩行。 猛烈な気象である。 ニュースキャスターが、大雨の被害を、 叫ぶように伝え…

芦屋生まれが、どうしたん?

小池百合子氏が、都知事に再当選された。 経歴を見ると、見慣れた言語が綴られている。 行かれていた学校も、芦屋生まれなら必然。 途中までは、私も似たような履歴であるが、 あちらは、末は大臣か、都知事。 えらい違いである。 家から最寄りの駅は、阪急…

私の過去生

若い頃、 「よく当たる占いの先生がいるから、 見てもらいに行こう!」 と、誘われた。 「ほんまかいね」 と、信用はしていないが、ついて行った。 四柱推命での占いが、最後には、 「あなたの過去生は、百済の姫でした」 と、言われた。 追われて日本の地に…

子捕り

5、6歳の頃だったと思う。 近所の空き地で、よく遊んでいた。 現在のように、遊具が揃った公園など、 なかったように記憶している。 日が暮れるのも忘れて、夢中で遊び、 少し周りが暗くなった頃に、帰宅すると、 母が、 「そんなに遅くまで遊んでいたら、 …

止める勇気

「今日は、新入社員の歓迎会でも行こうか!」 と、飲兵衛の上司が、みんなに声をかける。 社員の心に一瞬の迷いが生じる。 その時、一人の社員が、 「ダメですよ!まだ、三密は避けるよう、 お達しが出ていますから!」 勇気ある言葉を発した。 一瞬の不具合…

赦しを祈る

容赦なく、災難が襲ってくる。 大雨による川の氾濫、 地獄絵のようなニュースが映し出されている。 コロナ渦との戦いの中で、 畳み掛けるような自然の猛威。 もはや、声も発することができないでいる。 平和な日本は、願っても、今は無い。 静かな自然に囲ま…

日本のリベンジの時が来る。

人付き合いの悪い知り合いの男性が、 断れない知り合いの女性から、 ディナーを誘われたという。 なんだか半分嬉しそうで、嫌そうで、 「いいから、いいから、美味しいステーキ、 食べれるんやから、行ってきたら!」 と、背中を押した。 コロナウイルス感染…

元気を取り戻そう!

あっちもこっちも、 ブティックのショーウインドーに、 SALEの文字が、張り出されている。 でも、お客さんがまばらである。 私もそうであったが、外出してこそ、 着るものがいる。 コロナで、自粛生活が三ヶ月も続くと、 そろそろお茶でもと、誘われても、 …

介護の崩壊

介護職はおばさんの宝庫である。 介護保険は、医療保険よりずっと後で、 2週間ほどで、修了証が取得できて、 介護関連の現場で、即働ける。 子供の手が離れ、お小遣い稼ぎに、 もってこいの職業である。 普段の家事に、医療的な知識と技術が、 加わるだけで…

不幸を上回る瞬間

運が悪いというか、 やれどもやれども、上手くいかず、 次々に難問題が来る元生徒さんがいる。 「先生、今度は大丈夫です!」 と、喜びの報告。 「良かったです!頑張ってね」 数ヶ月後、 「残念ながら、こんな事で・・・」 と言いながらも、 「いい方に行っ…

母親の愛は、執着かも?

我が子への愛は、永遠へと続く。 無条件の愛である。 自分の身体の一部の様に、母親は考えがちで、 これも、一つ間違えると、厄介である。 子供から、 「貴方の足でも手でもないですよ!」 と、言われると、具の根も出ないのである。 母親が 「ここまで育て…

胸元のバッジが光らない人

バッジとは、その人の資格、職位、功績を 表すものである。 キャリア官僚のバッジ 議員のバッジ 弁護士のバッジ 検察官のバッジ 警察官のバッジ それなりの職業の人達は、 胸にバッチが、輝いている。 名刺よりも、重みがあり、威力がある。 バッチの値段は…

最期の涙

姉、兄、私、妹、 3番目のいらん子として、生まれた。 軍人上がりの父は、男子を望み、 女子が生まれるたびに落胆していたと言う。 そんな訳で、 父が死ぬまで、心通わす場面はなかった。 幼い頃、私はよく泣く子であった。 大きな瞳から、滝のように涙が溢…

日本って、現金あるの?

給付金に12兆円、 例のマスクに600億円、 持続給付金、 家賃補助金、 などなど、気前の良いことを、 政府は打ち出している。 手元にどれだけ行き渡ってるかは、 定かではないが、相当な額である。 「社長!かなり売り上げが厳しいですが?」 と、社員、…

貴方の責任ではない。

家族(実家)との関係は、良くない。 友人との関係は、本来、友達は作らない。 知り合いとの関係は、悪くない。 という事で、改めて人間関係が希薄。 というより、苦手である。 若い頃から、仕事が主であり、 プライベートは、一人でゴロゴロ。 付き合いの悪…

お金がないのは、罪ではない

「お金がないのは、罪ではないですよ」 と、その人は、静かに言った。 私は思わず顔を上げて、 「ほんとやわー」 と、当たり前のことに、感心した。 周囲を見渡しても、生活困窮者がいない。 自分の常識の範囲以外は、非常識。 そんな見方を、無意識でしてい…