2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本の知性

子供部屋に、据え置きの本棚があった。 そこに並んでいた、日本文学全集。 昔ながらの、薄紙付きの立派な本が、 36冊並んでいた。 おもちゃなど、買ってもらう事など、無かった 幼少期。 あ行から始まる一番最初の作家は、 「芥川龍之介全集」 退屈で、す…

事に仕える喜び

腰から下が、ちぎれるほど痛い。 原因は分かっている。 「エアコンは、消さないでください」 未曾有の異常気象に、ヒステリックなまでの、 キャスターの言葉が、インプットされて、 躊躇なく、朝まで、エアコンは作動している。 持病を持つ高齢者にとっては…

人間関係論

「たら」は、北海道にしかいないけど、 私の父が、父でなかったら、一人の男性として、尊敬出来たかもしれない。 私の夫が、夫でなかったら、いつまでも、お付き合いできたかもしれない。 というように、生まれて来た瞬間から、人間関係論が、成り立っている…

ストローは、もう使わない。

いつの頃からか、行動範囲が狭くなり、 ブログを書くにも、画期的なネタがない。 世間は、2年後に控えたオリンピックブームで、テレビも、イベントもスポーツ花盛り。 それに反して、高齢者は、指をくわえてみているか、触発されて、身体を鍛えなおすか、ど…

人間の残存機能

次々に、叩き込むように、不幸が襲う。 人生のなかで、嘘でしょと思われるような、 出来事が、重なってやってくる事がある。 全ての条件が揃う時である。 幸せも同じで、喜びが倍になるような事を、 経験したこともある。 だから、神様は、人間には、等しく…

裏口入学

地位ある役人や名誉ある大学や大手企業の 不正、闇取引、裏口入学、などが、 次々に、報道される度に、皆、 「えーっ!うそー!おかしいわ!」 と、初めて聞いたように、びっくりする。 それらの行為は、江戸時代からあったように、思うが、そんな言葉は、珍…

美しき女性たちに感謝

エアコンの中に、長くいるのは、身体に、 よくないと言われて、長い。 今夏、真っ只中、 「エアコンは消さないで下さい!」 と、報道され続けている。 熱中症の危険は避けれるが、 持病を持つ高齢者にとっては、困惑気味。 あまりに、冷やし続けると、内臓に…

素直な人

人に対して、素直な人は、若い頃から、 目立ちはしないし、人気者ではない。 攻撃的ではないし、守りが強いので、むしろ頼りないと、思われがちである。 自分に素直な人は、結構いて、そう言う人は、 逆に、人のアドバイスは聞かず、マイペースである。 素直…

命の儚さ

彼女からのメールが、古い携帯の中に届いているが、今でも、消去出来ないでいる。 かと言って、開く事もない。 夜明け前に、真夜中に、いつも、突然メール音が、響く。 困った時だけ、訴えてくる。 消え入るような声で、 「先生、助けて下さい。誰も、私の言…

残された時間の使い方。

還暦を過ぎた頃から、約束された時間が、 なんとなく見えてきて、ついつい、後ろを振り返る事が多くなる。 勿体無い60年、大義名分もなくきた60年、 思い通りにならなかった60年。 この還暦のけじめは結構意味がある。 今で言う、100年寿命で、半分…

秘密もじゃじゃ漏れ

元来、女性は、お喋りである。 悪気があるのも、無いのも、どうあれ他人のことまで、自分ごとの様に話す。 だから、私が直接、お目にかかったこともないのに、その人のドラマを知っている。 友人や知り合いが、個人の周辺状況や人間関係を喋るので、いつの間…

臓器を失う事

「心って、身体のどこにあると思う?」 と、生徒さんたちに質問したことがあった。 脳!と答えた人、胸と答えた人! 二つに分かれた。 でも、解剖しても、どちらにも、見つからないかもと言ったら、変に納得した。 私は、40代の時、身体の一部を病で、失く…

今時の看護師さん

何十年とお世話になったお医者様が、 退官され、若いドクターにバトンタッチ。 診療所は、リニューアルされて、風通しは良くはなった。 同時に、看護師さん達も、知らない顔が増えて、なんだか、別の診療所に来ているようだ。 古くから顔なじみの看護師さん…

危険な夏

毎年、あっという間に過ぎてしまう夏も、 今年は、今から、これからである。 命に関わる異常気象、命を優先と、毎日のように、報道されている。 それでも、子供たちにとっては、待ちに待った夏休み! 異常気象もどこ吹く風である。 そんな子供に引きずられて…

優しさの連鎖

「どんなに頑張っても、元には戻らず、 人の支援を受けて、暮らしを維持するしかありません」 まるで、死の宣告のように、言われた方は、 傷つく。 それでも、私は、言わねばならない。 寿命があっても、自立ができなければ、 暮らしは無理である。 朝起きて…

先生と呼べる方。

私には昔から、3人の先生が、側にいてくださっていた。 一番大切な健康と命に関わってくださったドクター。 福祉の世界の中の、人権擁護、相続問題のアドバイザーである弁護士の先生。 介護や医療の公的な会社の会計をお任せしている税理士の先生。 私の人…

悲しみを分かち合う。

誰かのために、働く仕事を選んでしまったので、70代になっても、まだまだ、仕事が終わりそうもない。 時々、「旅行とか、お食事とか行かれないのですか?」と、不思議そうに尋ねられる時があるが、引きこもりではないが、最近は、行きたくなくなって来た。…

兄妹は他人の始まり

姉、兄、私、妹以外にも、何人か、他にも、兄弟姉妹はいたかも知れないが、誰も聞いた人はいない。 まあ、残っただけでも、4人もいたから、 母は、大変であったと思う。 父が、軍人であったので、物言わずとも、 恐ろしい存在であった。 私は終戦後の子供な…

西日本豪雨被害に思う。

毎日、テレビが西日本の豪雨被害を、報道。 涼しい、エアコンの中でみるのも忍びない。 昨日までの平和な日常が、一瞬で地獄に変わる 何故か、災害は暑いか寒い時期にやって来る。 阪神大震災以来、私たちの目の前に繰り広げられてきた悲惨な状況。 家族を失…

シルバーロードをひた走る。

「温度27度、しずかに」 エアコンセットして、ベットに大の字。 外は地獄の熱風。 燃えるような日差し。 こんな日に外出したら、死にますわ。 せっかくの連休に、何してんのん! 勿体無い!と、言われても、 私の健康生活は、適度な運動ではなく、 適度な…

タイルが剥がれた後に。

母が93歳のお誕生日を迎えた。 少し、足が不自由になりはしたが、家の中でも、きちんとお化粧をして、身なりを整えて、 人と話すときは、ベットの上に腰掛けて対応する。 後、20年で、私も同じくらいの年にはなるが、まず、ありえないとは思ってはいる。…

普通の人生

人は最後に、「普通の人生で、幸せだった」 と、言う。 「普通が一番」と、思ってる人もいる。 何を基準にして、真ん中、普通なのか? こんな複雑な世の中で、普通を保って生きて来たこと自体が、普通の人ではない。 危険な事や、ややこしい事を避けながら、…

断捨離

「いらないものは、捨てといてね」 と言うのは、 「あなたが死んだら、私が片付けなあかんからね。」 と言ってるようで、93歳の母に、やいやい言うのは、憚られる。 しかし、どう見ても、この大きな家の収納庫には、不必要なものが多すぎる。 年代物の貴重…

妄想は想像力。

昔から、私には、妄想癖があった。 人間関係、仕事、災害など、どんな小さなことも、考え出すと、殺人事件にまでおよぶ。 多分2、3歳の頃に、経験したことと、性格的なことが原因かもしれない。 そんな私に、朗報を伝えてくれた人がいる。 あるベストセラー…

高齢者の子供返り。

最近、高齢者の人達が、狂気の沙汰である。 認知症ではなく、完全自立の人達である。 こんな楽しい世の中から、まだまだ消えたくない症候群が広がっている。 喫茶店、レストラン、イオンモール、百貨店、アウトレット、はては、USJやディズニーランドにい…

ダイエットブームには乗らんとこ。

暗いニュースが続いても、日本のテレビは、 チャンネル一つ変えるだけで、吉本のお笑い番組、グルメ番組、このところ大人気が、医療番組である。 と言っても、タレントみたいなドクターや女優みたいな女医さんが出演して、タレントの健康診断みたいな番組で…

一瞬の変化を味わいたい。

友人が、呆れるようにいう。 「よく、それだけブログのネタがあるね!」 と、言ってるあなたの事が、今日のブログになると言うと、「絶対やめて!」と、笑って帰ってしまった。 60歳を超えてから、一瞬、一瞬の出来事や、 周りの人達が、ピカピカと光り出…

特別養護老人ホーム

名前の通り、特別だったことは確かである。 ベット数100床、大きな施設である。 社会福祉法人であるため、市とは、かなり、直結しており、介護保険が始まる前から、自立できなくなった高齢者の終身まで、面倒を見る施設である。 軽度の人から、重度、なか…

現実と妄想の狭間へと

「食べもんがない!はよう持って来てくれ!」 独居の高齢者から、電話がかかる。 食料は残るほど、おいてはあるが、 「わかりました。すぐ持っていくので待っててくださいね」優しく対応する。 施設も、病院も入れず、本人も在宅希望あり。 ベットからトイレ…

爽やかな風

外出時、家から数分歩いた所に、小さな教会がある。 必ず通らねばならない道なので、前を歩くたびに、誰にも気づかれないほどの風が、心の中を吹き抜ける。 引っ越してきたときに、こんな近くにあるのは、「導かれて?」、いよいよ、行くことになるかもと、…