日記
朝から、ふと、 「本当は、私は、どんな風に生きたかったんやろ?」 と、うっとおしいことが、頭に浮かぶ。 周りにいる同じ年代の人たちを見渡せば、 まあ、勝ち組が多い。 「私なんか、普通の人生よ!」 と言いながら、夫は一流企業か、経営者。 子供は、平…
昭和、平成、令和と三つの時代を越えるほど長生きをした。 その節目に、それほど身の引き締まる思いもなく、淡々と過ごして来たが、振り返れば、 人生の明暗が浮かんで来る。 若く、希望に満ちたエネルギッシュな昭和の時代。 家族、仕事、経済の問題に翻弄…
自宅で、完璧な食事療法が出来ることなど、 信じてはいなかったが、一度、どこまで出来るか、試してみたいとふと思った。 血液検査のデータは、ごまかしはできないので、明らかに「高脂血症」と認めざるを得ない。 高齢者に運動と食事療法を進めていた私とし…
「オシッコの時間が、30秒以上かかると、老化現象です」 ネットの医療配信で、書いてあった。 いつの頃からかは、分からないが、確かに時間がかかるようになった。 「えっー!もう終わったん?」 と言われるくらい、若い頃は、チャッチャと済ませていた。 …
朝、眼が覚めると、ベッド脇にあるテレビをつける。 独居老人にとっては、唯一の情報源であり、寂しい部屋の中に、音が広がり安心する。 私にとっては、時間の確認と、もう一つは、どこかで震災や大きな事件が起こってないかの為である。 それくらい、最近は…
最近の若い女の子達を羨ましいと思うのは、豊富なスイーツである。 昔は、スイーツ専門店などなく、喫茶店のメニューにショートケーキやホットケーキがあったくらいである。 今は、ありとあらゆるスイーツショップがあり、ネットで調べれば、すぐに食べに行…
春からスタートのつもりで始めたブログが、 一年を越えた。 プリントアウトしたら、1000題近くあり、 本人もびっくり。 声こそ出していないが、なんとお喋りな日記である。 物忘れ及び老化により、自分の考えていることや経験したことが飛び散って行くの…
「ブスでも幸せになれる」 本が、出ているらしい。 なんと失礼な本だなと思ってしまった。 幸せにはなれない前提条件のように聞こえ、著者は、ご自分のことを謙遜して言われてるとは思うが、結局は、 「必死の努力で、幸せになりました!」 と言う話。 世間…
夜、寝る前に3杯分くらいのコーヒーを立てて、冷蔵庫に冷やしておく。 次の日は、喉が乾けば、たっぷりのミルクを入れて、アイスカフェラテがいつでも飲める。 置けば、酸化するとか、カフェインの取りすぎとか言われているが、今更とか思いながら好きにして…
朝から、高齢者の運転事故のニュースが、流れている。 年齢87歳! なんと、この歳で運転するか!とびっくりするが、考えてみれば、私の周りも後期高齢者(75歳以上)が、当たり前のように運転している。 私たちの時代は、早い人で16歳から軽自動車の免…
父は、死の瞬間まで、丈夫な人であった。 大正6年生まれ、96歳で永眠。 元軍人で、自ら志願したくらいなので、かなりの出世はしたらしく、綺麗な箱の中に数々の勲章が並んでいた。 戦争に行って、初めて鉄砲の弾が、胸を貫通したが、一命を取り留め、その…
芦屋大丸の改装に伴い、UCCコーヒーショップがなくなってからは、もっぱら、コープの中にあるHOLLYSCAFEが、お気に入りである。 ひっそりと、目立たない小さなお店だったが、通い出すと、なかなか魅力的なことに気づきだしている。 まず、流れる音…
振り返れば、働いている時に、有給休暇を取ったことはあったかしらと思うほど、日本は個人的に休暇を取ることに抵抗がある。 お盆や、正月休みなど、集団で休みを取るのは堂々と休むが、個人的に冠婚葬祭以外での休みは、肩身がせまいし、出世にも響くと思う…
まだ、心療内科専門の開業医がいなかった頃、 体調がおかしくて、内科のお医者様に診察に行ったら、 「自律神経失調症ですね」 と言われて、安定剤を処方された。 ホルモンのバランスが崩れてるのかくらいで、それほど気にもせず、10数年が経った頃、 突然…
もう、時効になるほどの年月が過ぎているので、良い思い出に変化してると思う。 世の中が、バブリーだった頃、夫は企業戦士で、会社のため、国のために、朝から、夜中まで死ぬほど働いていた時期であった。 そんな頃の妻は、お給料も潤沢にあてがわれ、ほと…
形あるものは、いつかは無くなると言われて来た。 しかし、ノートルダム寺院の様な歴史的建造物は、壊れようが、焼けてしまおうが、どんなことをしても修復する。 1000年の時を経て、フランスのシンボルだけではなく、もはや、ただの建造物ではない。 宗…
「大人げないなぁ」 冷ややかな声で、小学生くらいの男の子が、呟いた。 麗らかな春の市民グラウンドのテニスコート。 数人のジュニア達を相手に、ボールを送るレッスン中の出来事である。 若いコーチが、子供達の群れの中に、ものすごいスピードで、最後の…
60歳、還暦を越える時は、意外と簡単に、ひょいと一跨ぎする。 周りは、 「とうとう、赤いちゃんちゃんこやねー!」 とか、冷やかすが、本人はさほど応えてはいないのである。 まだまだいける! 足腰はやられてはいないし、容姿も、化粧とファッションしだ…
「俺なんか、いつ死んでもいいんや!」 神様に横柄な言葉を吐く人は、本当に死ぬのです。 医者の言うことも、家族の言うことも、ヘルパーさんの言うことも聞かず、 「ほっといてくれ!何にもしていらん!」 ベットの上で、腕組みして足を組んで、偉そうに叫…
最近は、綺麗な人が多い。 女性に生まれてきたからには、誰もが綺麗に産まれたいと願ったはずである。 しかしながら、私も含めてそうは問屋が卸さないのである。 「なんで、私をこんな顔に産んだの?!」 と親を攻めたとて、両親の顔を見れば諦めざるを得な…
まだ、足元に寒さは残っているが、すっかり日差しは春になった。 季節の移り変わりは、行きつ戻りつでゆっくりであるが、何故か、一週間は早い! 瞬き一瞬で、土曜日がやって来る。 まさか、私だけがスピードが速いわけはないだろうが、12時間X7日の様に…
仕事柄、相談がよく来る。 紹介者はいるが、全く面識はない。 困ってるので、すぐ会うことにはなる。 時間を置けない話である。 いきなり、弁護士や警察に行くような話ではないが、必ず、話の中の被害者加害者が、登場する。 相談に来られるのは、大概、困っ…
「こんなこと、今までで初めて!」 こんな言葉を、最近はよく聞く様になった。 満開の桜に、雪が降ることも、政治家たちが、耳を疑う言葉を言うのも、大相撲の親方がストライキするのも、びっくりである。 一瞬は「えっ!」と驚くが、 「へぇ~」と、受け止…
出来るだけ高いところがいい。 バカとなんとかは高いところが好きと言われても、致し方ない。 マンションに住むならば、最上階。 最低5階はあってほしい。 出来るだけ、太陽や月や星に近づきたい。 たとえ、どんなに狭い部屋であっても、窓から見える景色は…
みんなが、ボーッと生きてるわけではありません。 介護保険が始まった時から、世間からは、高齢者、後期高齢者などと分別されたり、介護度の数字を示されたり、あまり気分はいいものではありません。 誰もが迎える人生の終末期に来ていることは、 自分が一番…
高齢者の暮らしの中で、 人、物、金の三要素を当てはめてみたら、どうなるのか? まず人、家族もヘルパーさんも家政婦さんも、出動できる。 次に物、自動機能の家電、ネット購入の流通、 そして、未来はAIロボットが登場する。 次は金、何層にも積み上げら…
しゃがみこんだ目線を上げて、 閂を外して、窓を押し広げる。 待ち望んだ春光が、瞼を照らす。 青い扉を通りぬけたら、勇気と出逢い、 見失った日々を、取り戻す。 一年にたった一度だけの、約束の開花。 背後から春一番が、粉雪を追い抜いて行く。 ハート形…
元号が、令和と決まった時、 「私は、令和?年に、亡くなるんだな」 と思った事は確かである。 めでたい時に不吉な発想と言われても、この歳になると、死を引き換えに考えてしまうのが、 常である。 2020年に開催されるオリンピックが決まった時も、 「…
日産のゴーンさんが、また、逮捕され、拘留のニュースが出た。 背任横領の疑いだそう。 殺した、傷つけたの刑事事件ではないので、私たち一般人には、難しい言語が並ぶ。 要は、昔からある、社長になれば、 「会社のお金も、家のお金もわしのもん」みたいな…
「過払金は、アディーレに」 こんなCMが出てから、随分立つ。 なんと、弁護士事務所がテレビで広告するかと、びっくりもしたが、借金した人にお金が返ってくる法律があったとは、二度びっくり。 消費者金融のローン返済は、返せど返せど金利が高くて、終わ…